八重山の鳥
(哺乳類:コウモリを含む)

ツバメやサシバなどの渡り鳥の中継点として八重山は鳥たちにも重要スポットだ。
(鳥じゃないけど)日本最大種の変わったコウモリなんかも居るのだ。 



カンムリワシ
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ムラサキサギ
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石垣市の市鳥。
西表島と石垣島に生息しており、石垣島でも電線や電柱の上などにとまっているのを見かける。
カエルやトカゲ、ヘビなどを捕食する猛禽類で、「キィーッ」と甲高い猫のような声で鳴くので、地元では「マヤー(猫の方言)」とも呼ばれる。

八重山諸島の一部(西表・石垣)に分布している。
本土や沖縄諸島に居るのは迷鳥。

4〜7月にかけてマングローブ林の樹上に小枝を集めて巣をかけ、淡青色の卵を3〜5個産む。

絶滅危急種に指定されている貴重種。


ヤエヤマオオコウモリ
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リュウキュウコノハズク

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羽を広げると1m近い大型のコウモリで日本最大種。

写真は樹にぶら下がっている様子で首のところが白いのが特徴
、八重山諸島のほとんどで観ることができ、人家の近くにも居り、夕方になれば飛び回る。
フルーツバットなので、表情が優しくとても可愛い。

八重山の山地の森林に生息する。
全長約20cmの小型のミミズクの仲間で、沖縄県内にはコノハズクも飛来するが、リュウキュウコノハズクは体が少し大きく、鳴き声も違う。(リュウキュウコノハズクはコホー、コホーと鳴き、コノハズクはブッボーソーと鳴くと言われる)

夜の森は、こいつの大合唱で暮れていく。


アカショービン

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シロハラクイナ
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キュロロ・・・・・・と尻下がりに高い澄んだ声で鳴く。
カワセミの仲間で、森・湿地や渓流で、サワガニ、ムカデ、カエルなどを餌にしている。

赤と言うより赤紫の羽毛をしており、森の緑の中を低く飛ぶ赤い姿には一瞬ハッとさせられる。

顔から腹までが白いのでこの名がある。
あまり飛ぶのが上手くなく、ヨチヨチと道路に歩いて出てきて交通事故に遭う。

西表島では、イリオモテヤマネコがよく交通事故に遭うが、この鳥の事故の死骸を食べにきて車にはねられることが多い。
赤ん坊の泣き声のような声で鳴く。


エリグロアジサシ
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チュウダイズアカアオバト
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八重山の岩場に夏鳥として渡来する。

岩場を好んで産卵し、白い体に黒く長いクチバシが特徴で、一見カモメと見間違うが、カモメよりは一回り小型。
八重山には内地に多い「ユリカモメ」は生息していない。

八重山の山林に生息するズアカアオバト(頭赤青鳩)の仲間。

宮古諸島から南に生息し、八重山ではよく観ることができる。


チュウサギ
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ヤツガシラ
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コサギより大きくダイサギよりも小さいチュウサギ、牧場や田畑で餌を食べる。昆虫が主な餌で、牛の友達。

ポポ、ポポポッと鳴くブッポウソウの仲間で冠(かんむり)のような頭の毛が可愛い。
尖った嘴(くちばし)を土に差し込んで虫を食べる。


クロツラヘラサギ
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近年、石垣島にも少数が渡来するようになった渡鳥、コウノトリ目トキ科の野鳥で、全世界に約1400羽しかいない。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧TA類に指定。


サシバ
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八重山でミーニシ(新北風)とよぶ北風が吹き始める頃になると、毎年刺羽(サシバ:ワシタカ科、サシバ属)が日本からフィリピンに渡る途中に八重山諸島に飛来する。
八重山は長旅の中継地となり、時には何千羽の群れになる。